トイレットペーパーの芯を活用!手軽に作るモダンな壁飾りDIY
普段何気なく捨ててしまうトイレットペーパーの芯が、実はおしゃれなアート作品に生まれ変わることをご存知でしょうか?
「エコDIY入門」では、お金をかけずに何か新しいことを始めたい、創造的な活動に挑戦したいとお考えの方にぴったりのDIYアイデアをご紹介しています。今回は、トイレットペーパーの芯だけを使って、お部屋を彩るモダンな壁飾りの作り方をご紹介いたします。
初めての方でも安心して取り組めるよう、材料の準備から具体的な手順まで、詳しく解説してまいります。身近な素材がアートに変わる喜びを、ぜひご体験ください。
DIYアイデアの概要
今回挑戦するのは、トイレットペーパーの芯を重ねて作る、立体的な花のモチーフを組み合わせた壁飾りです。シンプルながらも存在感があり、どんなお部屋にも馴染むデザインが魅力です。特別な道具は必要なく、ご自宅にあるものだけで完成しますので、気軽に始めていただけます。
作業時間は、ボンドの乾燥時間を除けば1〜2時間程度で、午後のひとときで完成させることも可能です。完成後は、トイレットペーパーの芯が素材であることに驚かれることでしょう。
準備する材料と道具
このDIYに必要なのは、ほとんどがご家庭にあるものや、普段捨ててしまうものです。
- トイレットペーパーの芯: 10〜20個程度(完成させたい作品の大きさによって必要な個数は変わりますので、多めに集めておくと安心です)
- ハサミ: 厚紙が切れるものを選んでください。
- 定規: 正確にサイズを測るために使用します。
- 鉛筆: 印をつけるために使います。
- 木工用ボンド: 速乾性のものがおすすめです。
- 洗濯バサミやクリップ(オプション): 接着時にパーツを固定すると作業がしやすくなります。
- 絵の具やスプレー塗料(オプション): 完成後に色をつけたい場合に使用します。
ステップバイステップのチュートリアル
ここからは、トイレットペーパーの芯で壁飾りを作る具体的な手順を説明します。一つ一つの工程を丁寧に進めていきましょう。
ステップ1: 芯をカットする
まず、集めたトイレットペーパーの芯を平らに潰します。次に、定規と鉛筆を使って、芯の短い方の辺に同じ幅(例として、約1cm〜1.5cm程度がおすすめです)で印をつけていきます。印をつけたら、ハサミで印に沿って慎重にカットしてください。このとき、切断面がまっすぐになるように意識すると、後の工程で形を整えやすくなります。
目安として、1つの芯から約8〜10個のリング状のパーツができます。壁飾りの大きさによって必要なパーツ数が変わりますので、多めに作っておくと良いでしょう。
ステップ2: 花びらの形に整える
カットしたリング状のパーツを、指で軽くつまむようにして、先端を尖らせた涙型、またはしずく型に整えます。これが壁飾りの「花びら」の基本パーツになります。この形を丁寧に整えることが、完成時の美しさに繋がりますので、一つずつ形を確認しながら作業してください。
ステップ3: 基本の花のパーツを作る
整えた花びらパーツを5個用意します。それぞれのパーツの尖った先端部分の側面(隣り合うパーツと接する部分)にごく少量の木工用ボンドをつけ、中心に向かって放射状に並べて接着していきます。5つの花びらが中央で一つになるように丁寧に形を整え、しっかりと接着できるまで軽く押さえるか、洗濯バサミなどで固定してください。
ボンドが完全に乾くまでしばらく待ちます。これで一つの「基本の花」のパーツが完成です。
ステップ4: 壁飾りの形を組み立てる
基本の花のパーツを複数個作ったら、全体の形を組み立てていきます。完成した基本の花のパーツ同士を、側面が接するようにボンドで接着し、希望するデザインに配置していきます。
例えば、中心に一つ置き、その周囲に花を配置していくと、リースのような円形のデザインになります。または、基本の花を縦や横に連ねて、より自由なデザインにすることも可能です。接着する際は、一度にたくさんのパーツを接着せず、少しずつ確実に固定していくと形が崩れにくいです。全体のバランスを見ながら、理想の形になるように接着を進めてください。
ステップ5: 乾燥させる
全てのパーツが接着できたら、形が崩れないように平らな場所に置き、ボンドが完全に乾くまで待ちます。季節や湿度にもよりますが、数時間から半日程度はかかる場合がありますので、急がずしっかりと乾燥させることが重要です。完全に乾くと、非常に丈夫な作品になります。
ステップ6: 色をつける(オプション)
完全に乾燥したら、お好みで色をつけましょう。アクリル絵の具で丁寧に筆塗りするのも良いですし、スプレー塗料を使えばムラなく綺麗に仕上がります。単色でシックに仕上げる、グラデーションで立体感を出す、部分的にアクセントカラーを入れるなど、様々な表現が可能です。色を塗ることで、トイレットペーパーの芯とは思えないような、洗練された雰囲気に生まれ変わります。
完成例とアレンジアイデア
完成した壁飾りは、そのまま壁に飾ったり、リースのようにドアにかけたりすることができます。さらに、以下のようなアレンジもおすすめです。
- 色使いの工夫: 単色でモダンに、複数の色を使ってカラフルに、メタリックカラーで高級感を出すなど、色の組み合わせで作品の雰囲気が大きく変わります。
- 異なるサイズのパーツ: 芯をカットする幅を変えることで、花びらの大きさに変化をつけ、より複雑で立体的なデザインに挑戦することもできます。
- 他の素材との組み合わせ: 小さなビーズやリボン、木の枝などを加えて、オリジナリティあふれる作品に仕上げるのも良いでしょう。
- 用途の変更: 小さく作ってコースターにしたり、複数の花を繋げてガーランドにしたりすることも可能です。
まとめ
トイレットペーパーの芯という身近な素材が、少しの工夫でこんなにも魅力的なアート作品に生まれ変わることに驚かれたのではないでしょうか?
このDIYは、材料費をほとんどかけずに、自分の手で何かを作り出す喜びや達成感を味わうことができる素晴らしい機会です。また、普段捨ててしまうものに新しい命を吹き込むことで、環境に配慮した暮らしにも繋がります。
ぜひ、今回のアイデアを参考に、ご自身だけのオリジナル作品作りに挑戦してみてください。きっと、新たな発見や喜びが待っていることでしょう。